日米ダメ映画合戦
子供の夏休みもいよいよ終わりということで、「プールに行こうか」と誘ったところ、「映画がいい」というので、「よかった」と内心思いつつ、行ってきました。
『GIジョー』(笑)。
私もかつては「鬚のGIジョー」を持っていたので、汗臭い第二次大戦モノだと思っていたのですが、シネコンでポスターを見てびっくり。
思わず引いてしまいました。
内容はいわずもがなです。
二時間の瞑想に耽っていました。
まあ、家内とペアチケットなので、一人1000円なのでいいかなと(笑)。
この映画は、商売っけみえみえだし、スタッフも役者も大名作をつくろうなんて心意気ははなからなく、「世界のガギを騙して金儲けしてやるぜ」という小者映画人の<さもしさ>がみえみえだったので許せます。
ハリウッドも、こうした観客全体のレベルを下げるための洗脳とエクスプロイテーションをやらないと、客層が先細ることに気づいたのでしょうね。
許せないのは、その夜にビデオ録画しておいて観た『容疑者Xの献身』という映画です。
これって原作が直木賞ですから、相当なミステリーだと期待していたのですが、映画はひどい代物でしたね。
これは映画になっていないです。
光源を意識していないシーンが二つありました。
シナリオの流れが、突然、断ち切られ、矛盾した動きになる箇所が二つありました。
それらは日本映画だから仕方ないとしても(笑)、物理学者対数学者の対決の意味がほとんどない上に、スリリングな対決の妙味がありません。
最後はストーカーが突然変異して愛に生きる人になってしまうあたりが、悲しいくらい日本映画ですね。
いずれにしても、ラストで喚いたり泣き崩れたりしないと日本映画にならない構造は何とかならんものですかね。