講談社BOOK倶楽部メール(メルマガ)に著者メッセージかせ載りました

http://archive.mag2.com/0000065551/index.html
探すのもたいへんでしょうから、こちらに転載します。

 この作品は、戦国時代の関東を舞台に、当時の武士たちにとり、己の存在価値の証明でもある「首」をモチーフとした六つの短編から成っています。各編に描かれるのは、欲の頚木から逃れられない人間の悲喜劇です。現代と同様、戦国時代も、欲にからんだ人間模様が毎日のように繰り返されてきました。しかも、戦場では何でもありでした。どのような手を使っても、首さえ挙げれば、功名を手にできたのです。
 それは、命を賭けているかいないかの違いだけで、現代と何ら変わりありません。毎日のニュースを見れば、汚職、詐欺、贈収賄など、欲に駆られて心に魔が差し、深い穴に落ち込んでしまった人間がゴロゴロいるはずです。この作品は、戦国時代を描きながら、現代との合わせ鏡となっているのです。短編小説には必須の衝撃的結末と、欲の頚木から逃れられない人間の悲哀(文学的カタルシス)を、ぜひご堪能下さい。

というけで、カバーデザインもネット書店で、徐々にアップされていくことでしょう。
書店に並ぶのは、6/4〜5の予定です。