小田原城大外郭めぐり




 快晴の1/17、「後北条氏歴史探求会」初のオフ会が開催された。探求会の会員は二名だったが、既存の友人などを含めて10名での実施となった。何とか体裁だけでも整ったということでしょう(苦笑)。案内役は蒼庚斎殿に務めていただいた。
 まずは氏政・氏照公の墓参りからといういつものパターンでスタート。この供養塔は関東大震災で埋まったものを地元の方々の尽力により、復活させたというお話などをうかがう。続いて、小田原の地形の話を陸橋の上でうかがう。全体的な尾根の説明などしてくれたので、初めての方には特にわかりやすいと思った。北口に出て早雲様の像の前で記念撮影でもすればよかったのだが、忘れてしまった。よって、記念すべき第一回とはいえ写真はなし。
 ここから早速、マニアックコースへ。
 駅西口から大稲荷神社の裏から岩付台へ。この辺では北条氏以前の小田原城のお話が聞けた。大森氏時代の小田原城についての話は、史料も少ないため、推定が多くなるが、それでも説得力のある話に感心した。
久野口からいったん外郭の外に出て、外側から城下張出を見学。高低差がよくわかる。城下張出を見学後、外郭線に沿って、北側の眺望を楽しむ。ここでは、小田原合戦時における敵方の仕寄陣がどこに比定されているかを、蒼庚斎殿が細かく説明していただけたので助かった。小田原合戦時の緊迫感がわきまくり(笑)。
ここから後は、ご存知、山ノ神台、稲荷森、小峯御鐘ノ台大堀切など、小田原城の誇る素晴らしい遺構の数々を見学。地元の人しか知らない貴重な裏話なども聞けた。城山公園で弁当を食べた後、水ノ尾口、上下二重戸張、小峯東堀、八幡山西曲輪等を見学。ここから西に展開し、一枚畑から佐野天主や富士山砦が臨める位置まで足を伸ばす。小田原城の最も脆弱な尾根続きの防備法の解説には脱帽。
水ノ尾口の比定地などを外側から見学しつつ、城外の道を進み、整備中の東曲輪展望公園を横目に南下して箱根口門へ。そこから安斎小路、西海子(さいかち)小路の田村安栖館、氏照館、松田憲秀館比定地などを見学。そして、最後に早川口二重戸張を見学して終了となった。最後は小田原駅前の「ういろう」で、甘味を味わい18:00に解散となった。
今回は第一回ということもあり、何とか成功させたかったが、天候にも恵まれ、素晴らしいオフ会が開催できた。これもひとえに、案内役の蒼庚斎殿と幹事の志摩守殿のおかげです。本当にありがとうございました。
また次回ですが、三月くらいに同じ相模国西部方面で開催予定です。ぜひ、ご参加下さい。また、「後北条氏歴史探求会」の正式イベントではありませんが、2/21(土)に「練馬城郭研究会」主催の八王子城見学会に招かれております。詳細はこちらのブログなどで、おってお知らせします。もしご興味があれば、ぜひご参加下さい。

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