新作『戦国奇譚 首』予約開始

気の早いネット書店では、すでに予約が始まっていました。
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refBook=978-4-06-215469-7&Sza_id=MM

今回は連作短編です。
この作品とは別に、その後、講談社の『KENZAN』7月号から連載が始まります。
こちらでは、読み切りの短編を何回かに分けて連載します。
ある意味、他の時代/歴史小説家とのコンペとなりますので、勝てなければ意味がありません。
すごく楽しみです。

短編というのは、ショットガンの一撃をガツンと見舞うくらいでないと、読者には納得していただけません。
しかし、「結末は皆知っている」という歴史小説のジレンマがありますので、それは容易なことではありません。
とはいうものの、読者は甘くない。
他ジャンルの短編の「ガツン度」と同じ視点で評価されます。
そうした前提を踏まえても、なお他ジャンルに負けない短編を書かねばならないのが、歴史小説家のジレンマです。

さらに、短編集の中で、「―がよかった」、「―が好き」と言わせないようにするのも作家の技術です。
これは難しい。
しかし、それもブレークスルーせねばなりません。

この作品の目標は「Nothing left to prove」です。