近況報告『天下人の失敗学』

 本日、この十月に講談社新書から出す予定の『天下人の失敗学』というビジネス新書の最終著者校ゲラを版元に送りました。この連休中もかかりきりだったので、ようやく荷が下りた感じです。いつものことですが、宅急便を出す時は、鹿屋飛行場から帽子を振りつつ特攻隊を送り出す気分です。
 初めてのビジネス新書ということもあり、文芸とはまったく違うので、かなり戸惑いましたが、書き方の勘所は掴めました。これからも機会があれば、ビジネス新書や実用書に取り組んでいくつもりです。
 この『天下人の失敗学』は、もし私が二十代でこうした本に出会ったら、人間関係に悩むことなく、どんなに楽しいサラリーマン生活が送れたかと思うほどのものです。
 内容は読んでからのお楽しみですが、社会生活を営む人すべての人格タイプは、四人の天下人のどれかに当てはまるという大胆な着想の下に、自らのタイプをエクササイズで規定していただき、それぞれの短所をいかに是正していくかを説明するという内容です。読み始めたら止まらないので、平日の夜は絶対に読まないように(笑)。
 文芸ファンの方は、ちょっと手を出しにくいかなとお思いかもしれませんが、その心配はありません。戦国エピソード満載なだけでなく、あの戦国最大の謎にも迫っています。
 この本には、今までの人生経験のすべてを注ぎ込みました。胃液吐くまで書いたので、もう何も出ないです。と言いつつも、すでに次の企画を構想中です(笑)。