『天下人の失敗学 すべての人間は四つの性格に分類できる』紹介第一弾!


いよいよ10/20、講談社プラスアルファ新書から発売されます。カバーもできました。「シンプルかつ力強いものを」という要望を、版元に叶えていただきました。
内容については、おいおい話していきますが、今日はタイトルとカバーについて。
新書は、メジャー版元のものだけでも、全体で月に100〜150冊ほど出ていて、「平置き」してもらえる期間も限定されます(2週間〜1ヶ月)。その限られた期間内に波に乗らないと「売れないダメ本」ということになってしまいます。しかも書店に陳列されている「面出し」(表紙が陳列されていること)本に、お客さんの視線が行くのは0.5秒とのことです。
この0.5秒が勝負の分かれ目となります。
お客さんの目が行くのは、タイトルとカバーのふたつ―。
(もちろん著者名にも目は行きますが、こればかりはどうにもなりません)
タイトルとカバーに凝り過ぎると失敗の因になります。メインタイトルはシンプルで「おっ」と思わせるものが有効。今回の場合、「天下人」という言葉で戦国時代を扱っていることを匂わせ、「失敗学」という言葉で「ありたきりの成功譚や教訓」ではないことを打ち出しています。
サブタイトルは内容を端的に表す必要があります。「四つの性格とは何か」という疑問を抱かせるのもコツです。まあ誰でも直感的に、信長・光秀・秀吉・家康とわかるので、「なるほど」となるわけです。
つまり、「そうか、四人四様の性格的欠点があったわけか」ということになるわけです。
ちなみにこのタイトルは編集担当の考えたものです。
カバーデザインは、一目で「売り」の部分が打ち出せていれば、凝ったものは不要なのです。女性ライターなどはセンスのいいものを求めてしまうので、その時点で敗色濃厚となります。特に今回は、新書の「王道を往く」ものにしたかったので、大正解でしょう。
でもこれって、実は信玄なんです(笑)。