『天下人の失敗学 すべての人間は四つの性格に分類できる』紹介第三弾!


不肖伊東潤初のビジネス新書『天下人の失敗学 すべての人間は四つの性格に分類できる』が、本日、いよいよ発売となりました。
「なんだ、新書か」と思っている皆さん、確かに、新書だけで一ヶ月100冊以上の新刊が出ているのは事実です。しかし、私が”ワン・オブ・ゼム”の実用本を書くとお思いですか。既成の概念を覆すような新機軸が打ち出せていなければ、私が執筆するわけがないのはご存じですね(笑)。
文芸作家がこうしたものを書くのはたいへん珍しく、前例を探したのですが、なかなかないようですね。それゆえ、どういう形でビジネスマン層に受け容れられるか楽しみです。もちろん本書を契機として、文芸本の読者層が広がることを、ひそかに願っているのも事実です。
内容については、タイトル通りなので説明の余地もないほどですが、少なくとも、読み始めたら止まらないことだけは保証します(笑)。文芸本の場合、特に長編では、「ゆっくりと大きな獣が起き上がるように」始まり(説明が多いので)、中盤から後半に至り、ハイスピード展開していくというのが私の作風ですが、今回ばかりはスタートから飛ばせるので快適でした。
漢字が多くても、難しい言い回しを使っていても、なぜかリズム感があるので、どんどん読ませてしまうという技術がプロの執筆家には必要ですが、ようやく私も、この新書執筆という試練を潜り抜けることで、それが会得できたような気がします。「二時間で読破した!」なんてお言葉も寄せられるでしょうね。
しかも文芸と違い、二度読み、三度読みすることで実用性が増しますので、さらっと読めるけれど、読後納得感の高い文体は必須の技術でした。図書館で借りさせないためにも、反復読書していただくことで、実用性を高めることは意識しました。
「いくら伊東さんの作品でも、私は文芸しか読まないから今回はパス」というあなた、食わず嫌いはいけません。歴史ファンにも十分に満足いただけるよう、四人の天下人の人生をトレースしながら、その成功と失敗に対する伊東流解釈が満載されていますので、十分楽しめる内容となっております。しかも「本能寺の変の謎」にも、私なりにアプローチしていますので、飽きさせないこと請け合いです。
読者の実生活に、直接、”利く”本を執筆できたことに、今はたいへん満足しています。こうした形で社会貢献できるのは執筆家冥利に尽きます。特に、会社内の人間関係で悩んでいる方々の一助になれるかもしれないと思うと、喜びもひとしおです。
もちろん、さらに詳しい処方箋を、第二弾、第三弾で用意しておりますので、この第一弾が売れた場合は、すぐに執筆に掛かります。
また本書における、「本能寺の変の謎」についての伊東流解釈は、文芸作品としてもすでに脱稿しています。11/10発売の『KENZAN! Vol.10』にて、『表裏者』というタイトルで発表させていただきますので、そちらもお楽しみに!